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こんにちは。
顔色が悪いと勘違いされるくらい白かった肌が、
少しずつ東南アジア色になってきた、あにとらです。
カンボジアの首都プノンペンの
外れにある”愛センター”というフリースクールで
2週間ほどボランティアをしてきました。
愛センターは日本人の渡辺藍さんという方が創設された
フリースクール(授業料無料の私立学校)です。
カンボジアの公立の学校は基本的に2部制で、
午前もしくは午後の3時間のみ、授業が行われます。
当然、これだけだと勉強時間は足りないので、
そこを埋めるために、
お金のある家庭の子供たちは
塾のような予備スクールに通います。
カンボジアの高校卒業試験の
(”高校を卒業しました”というのを証明するための試験)
問題集を見させてもらいましたが、
日本の高校生でも
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進学校の理系クラスじゃないとしなさそうな
数Ⅲ、数Cくらいの問題も出ていました。
高校を卒業して大学まで通う人は
まだまだ少ないようですが、
大学まで行けば、
その後の収入のレベルが全く違うというのは
市民の間にも、にわかに知られてきていることだそうです。
(自分たちが勉強をする機会がなかったがために、
まだまだ、勉強の必要性を知らない親たちが多いのが現実ではあるそうです。)
貧しい家庭なら、学校に通いながらも
どちらかの時間は家業を手伝える。
しかし、お金がある家庭では
公立の学校に半日通った後、
残りの半日は塾のようなところに通う。
そこでの学力格差でついていけなくなると
公立の学校を途中でやめてしまう
貧しい家庭の子供もいるらしく・・・
ちなみに、
カンボジアでは学校の先生の収入が低すぎて
専業では生活ができないので、
特に田舎では、
こういった塾の収入が先生にとって重要だったりするらしいです。
そんな学力格差を埋めるためにあるのが
各国の団体が作っている
インターナショナルスクールやフリースクール。
愛センターさんは、元々は
ゴミ山で勉強も十分にできずに
ゴミを拾って生計を立てている子供たちに
勉強を教え、
将来の可能性を広げるために立ち上げられたそうです。
現在もゴミ山地域での出張授業を行っていますが、
かつてのゴミ山は移転したり徐々に環境が改善され、
大体の子供たちは公立の学校にも通えるようになっているとのこと。
現在の愛センターはゴミ山地域とは少し違う場所にありますが、
有料のスクールには通えない、この貧しい地域の子供たちのために
現在も学校を維持し続けています。
”カンボジアは歴史的背景から孤児が多く、
学校に通える子供たちが少ない。”
というのを、
ずいぶんと前に映画で見て知りました。
それから、カンボジアの教育について
少し調べ始めたんです。
カンボジアのツアーを調べてみると
”孤児院ツアー”などをよく見かけます。
ですが、正直、
子供たちにとっての”家”である孤児院に
ずかずか入り込むような商業に乗っかる気にはなれず・・・
私の小学校の近くにも
親御さんと暮らせない子供たちのための施設があり、
よくそこに友達に会いに遊びに行っていました。
当然、知らない人は入れないし、
施設外の子供である私が
帰らないと行けない門限があったのを覚えています。
普通の国なら、子供たちのプライバシーを守るのは当然だと思うのですが、
カンボジアでそれがokで、
しかも、外国の人たちが率先してそういったツアーを組むというのは・・・
自分の家に知らない大人たちが入れ替わり立ち替わりしていたら
子供たちの人格形成にも影響すると思うし、
安定しないんじゃないかな・・・
商業化されるほどに、
子供が見世物になってしまい、
不必要に”かわいそう”という状況を作られるんじゃないかな・・・
という疑問があったのです。
(もちろん、本当に必要としてツアーを受け入れているところもあると思います!
というか、それがほとんどであってほしい!!)
で、なんで、孤児院に入れられちゃうの?
というところで
”勉強はさせたいけど、うちの収入じゃ無理だから”
という理由もあるらしく。
であれば、
なにより重要なのは
孤児院にひたすらお金をつぎ込むことより
(しかも、経営者の懐にほとんど入るかもしれない、商業タイプは絶対嫌だ。)
勉強に関する支援の方じゃないか!?
と思ったわけです。
私はそこに全身全霊で注力することはできないけど、
ボランティアとして短期間でも
現地の教育現場を見ることができれば
”何が必要か”を
より見極めやすくなるんじゃないかな・・・
お金も時間も、
大した支援ができないからこそ
無駄な使い方や
善意に漬け込んだ商業にだまされない
本当に”意味のあること”ができるんじゃないかな・・・
昔からユニセフへの寄付は続けてきたけど、
寄付先で何が起きているかをしらないというのは
ただの自己満足だよな・・・
そんなめんどくさいことを、よくウジウジ考えていたので
スッキリしたかったというのが一番です。
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(結局、自己満足。まあ、ボランティア精神は自己満足が大事かな!笑)
そんなこんな調べていたときに見つけたのが
”愛センター”さん。
4〜5年くらい前になるのかな・・・?
世界一周を始めたら、ここに行こう!
と思い、
それからたま〜〜にサイトを訪れては
様子をのぞいてたのですが
ついに行ける時が来ました。
愛センターさんは
プノンペンの中心から南西の方角にある、
ゴミ山地域の近くにあります。
東南アジアの雨はすごい勢いなので
一瞬で校庭が池のようになります。
ローカル市場のすぐ近くの住宅街の奥に
校庭と、壁で仕切られただけの教室ですが、
教室内は雨をしのげて、
大きなホワイトボードと机があって、
電気も水道も通っています。
近くに私が泊まれる価格帯の安宿は無く、
毎朝徒歩1時間かけて通いました。
(帰りは暗いのでバイクタクシー。)
朝の7:30が午前の部の始業。
皆、校庭に出て体操を行います。
そこから3時間。
授業内容は
・クメール語(カンボジアの国語)
・算数
・英語
たまに音楽などの情操教育も入ります。
音楽で日本語の歌を歌う時は、
一緒に歌って発音などを教えます。
愛センターさんは6月の国際こどもの日を
学期の区切りにしているそうなので、
私の訪れた5月は
新入生歓迎のイベントのための出し物の練習時間が多かったです。
かわいすぎる恋ダンス。
協調性や先読みの習慣があまりない(らしい)
カンボジアでは
”皆で1つのことをする”
というのが
とても重要な経験になるんだそうです。
そういった情操教育は
公立の学校ではあまりないらしく、
代わりにフリースクールで積極的に取り入れているとのこと。
初めて会う人、しかも言葉が通じない。
それでも6〜10才くらいのクラスの子供たちは、
授業の合間の休み時間のたびに
遊びに誘ってくれます。
鬼ごっこをしたり
(鬼になったら遊びをやめる子もいるけど)
アルプス一万尺をやったり
(手の動きめちゃくちゃだったりするけど)
全くルールのわからない遊びをしたり
(手をつないでただぐるぐる回っているようで、なにかルールがあるっぽい・・・?)
あっついカンボジアで炎天下の中
全力で走り回るのは
体力的にそろそろ厳しいと感じ始めました・・・
という感じで
ただ遊びに来ただけみたいな雰囲気で
午前を過ごしたら、お昼休みです。
つづく。
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